交際開始からご成婚までを共にするパートナー、それが私たち結婚相談所の役割です

福岡で200組以上のご成婚実績を誇るベテランカウンセラーがあなたの婚活をサポートする結婚相談所「エンジェルロード」

ご相談者様が結婚に対して何を求めているのかをしっかりとヒアリング、1年以内のご成婚を目標とした具体的な婚活計画を一緒にプランニング致します。
婚活は交際開始がゴールではありません、一生をともにする伴侶を決める大切な交際期間中に生じてくる不安や迷いについても、担当カウンセラーがマンツーマンでご相談に乗りますので、安心して当結婚相談所にお任せ下さい。

エンジェルさん、こんにちは。 婚活小説 連載9回目 作 エンジェルおじさん

《前回までのあらすじ・・・もうすぐ41歳になる冨澤博は暇さえあればカメラを持って愛車のハーレーで出かけている。今日は灯台と海の写真を撮りに犬吠埼までツーリングに来たのだが・・・。》

博は灯台を入れた海の写真を撮りたかったので、満足がいくアングルをあちこち探してまわった。しかし、灯台が大きすぎて海が入らなかったり、逆光になったりとなかなかいい場所がない。周囲をひたすら歩きまわり、何度もシャッターを押したが納得がいく写真は撮れなかった。もともとそんないい写真を撮る腕もないのは言うまでもない。ようやく、灯台が見下ろせる小高い臨時の駐車場のような場所を見つけた。

(ここなら逆光にもならず灯台と海がいいバランスで撮れるかもしれない。)

博は出来るだけ前方で撮ろうと思い駆け寄ろうとした。するとベンチに腰かけていた二人のカップルがいることに気づき足を止めた。見ると肩を寄せ合いながら、ベンチと同化したように静かに海を眺めている。頭を低くしてもたれ合っていたので、最初はよく見えなかったのである。側には、自動販売機がたくさん並んだ簡単な休憩室のようなものがあり、いい具合に逆光を遮ってくれている。左右に移動してみたが、どうしてもカップルがアングルに入ってしまう。その休憩室がある突端の裏側に回れば、きっといいポジションがあるはずなのだが、その為にはどうしてもカップルの前を通らなければならない。博はしばらく考えていたが、そのまま待つことにした。なぜか?恥ずかしいのである。特にカップルに見られるのはいやなのだ。「この人、休みの日に一人で写真撮るのが趣味なんだわ。それに比べて私たちは幸せよねえ、マーくん!」「そうだよ、みーちゃん!」なんて会話がきっと口に出さないまでも、心と心で交わされているはずなのだ。マーくんとみーちゃんはこの際誰でもいいのだが・・・。

(もう、あきらめるか・・・。さっき撮った写真でいいか。どうせ誰に見せるわけでもないんだから・・・。)

博は業を煮やしあきらめて帰りかけようとしたところで、そのカップルが立ち上がるのが見えた。博は思わず、下を向いて顔をそらした。急に動くのも、なんだかずっと見ていたのを、誤魔化すようなので不自然だったからである。博はクールな二枚目の顔なのだが、絵にかいたような恥ずかしがり屋なのだ。しかも恥ずかしがっているような素振りすら人には見られたくないのだ。来月で41にもなるというのに。

それでも目の前を通り過ぎていくときに、ちらっと横目で盗み見てみると、意外にも若いと思っていたカップルが自分と変わらないぐらいの年齢だったことに驚いた。男はおそらく30代後半か40代前半だろう。女のほうはうつむいていたのでよく顔は見えなかったが、男とそんなに変わらない歳だと思う。男の方は、日に焼けた顔にあごひげを生やしていた。真っ白いTシャツが分厚い胸板を一層際立たせている。大きな声で、「何を食べに行こうか?」などと言っているのが聞こえる。おそらく灯台横の駐車場に停めていた車で来たカップルだろう。女はしっかりと、男の腕をつかみゆっくりと歩いていった。

博は二人の後ろ姿が視界から消えるのを待って、前方の突端に向かって歩き出した。

(いい感じだぞ・・・。)

a0001_003556

予想した通り、その場所からみる景色は灯台の白さとコバルトブルーのコントラストがよく映えた。博は夢中になってシャッターを押し続けた。角度や方向を変えながら、たくさんの写真を撮った。ベンチの上に登り、高い位置からの写真も何枚か撮ろうと思った時に、木製のベンチの隙間にキラリと反射する物が見えた。

(う?)

近寄り手に取ると、銀色の輪っかのようなものにつながれた鍵がいくつか付いている。いくつかはよくある家の鍵やロッカーの鍵のような物で、一つはある車のメーカーのエンブレムがかたどってある車のキーだった。

(さっきのカップルが忘れていったのかな・・・。)

博はそのままにしておこうとも思ったが、先ほどの二人ならまだその辺にいると思い、探して届けてやることにした。いなければ灯台脇の駐車場の管理人にでも預ければいいのだから。カメラをキャリーケースに入れ、灯台へ続く車道を足早に下りて行った。すると案の定、さっきの男が下を見ながら登って来るのが見えた。

つづく

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
九州・福岡の結婚相談所 Angel Rord
http://www.angelroad-co.com/
住所:福岡市博多区博多駅東1丁目12番5号
博多大島ビル2階
TEL:092-292-3339 FAX:092-292-3336
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

エンジェルさん、こんにちは。 婚活小説 連載8回目 作 エンジェルおじさん

第二章 冨澤 博の場合

犬吠埼に着いたのはお昼を少し回った頃だった。梅雨の間の久しぶりの晴れ間にしては車が少なかった。博が住んでいる品川からは2時間半で来た計算になる。土曜日のこの時間ということもあるのだろうが、犬吠埼の灯台には観光客もまばらで、何組かのカップルと若い家族連れがいるだけだった。博は灯台脇の駐車場にバイクを停めて、缶コーヒーを飲みながら改めて自分のバイクを眺めた。マフラーが銀色の眩い光を放っている。ハーレーダビッドソン、FLSTFファットボーイ。重厚感たっぷりの車体はハーレーの中のハーレーと言われるゆえんに相応しい。そう、ターミネーターⅡでアーノルド・シュワルッエネッガーが乗っていたバイクである。博はハーレーはこれで2台目だが、歴代のバイクの中ではこの愛馬が一番気に入っている。

博はどちらかといえば家にいるよりも出かけることの方が多い。暇さえあれば最近買った一眼レフのデジカメ片手に、バイクに乗って出かけている。しかしせっかく撮った写真も誰かに見せるわけでもなく、ブログやfacebookに載せるわけでもない。一応自宅のパソコンのフォルダには保存しているものの、自分ですら写真を見ることもない。ましてや人物が映っていない素人の風景写真など誰が好き好んで見るものか。最近は、写真の編集作業も面倒になりタイトルも付けずに、日付だけが記録された写真がいたずらに溜まっている。

せめてセルフタイマーで自分も一緒に撮るとか、誰かにシャッターを押してもらえばいいものを、博にはそれが出来なかった。一言で言えば恥ずかしいのである。「こんな場所に一人で来て一人でいつも写真撮るのかしら?」なんて思われたくないのである。セルフタイマーでピースサインなんか出してポーズをつけてるのを、誰かに見られたら死んでしまいたいぐらい恥ずかしくなるのだ。だったら最初からそんな本格的な一眼レフカメラなんか持って来なければいいのに・・・。コンパクトカメラかスマホで撮影すればいいのにと思うのだが・・・。そこだけは違うのだ。変なこだわりがあるのだ。ケータイで撮るような写真は芸術ではないと思ってしまうのだ。芸術作品を撮るような腕があるわけでもないのに・・・。

しかし、誰も見る人がいなくても、編集作業が面倒くさくなっても、毎回、毎回、性懲りもなく博は風景写真を撮り続けている。この頃は出来るだけ、地名や名前がある建物も、一緒に撮るようにしてせめてどこに行ったかは、分かるようにだけは工夫している。いつだったかどうしても山肌を赤く染める夕焼けの写真が撮りたくなり二週続けてどこかの山に行ったことがある。いや、どこかというのは分かっている。群馬か長野だ。いいベストショットが撮れたのだが、それが群馬で撮ったのか、長野で撮ったのか分からず悲しくなってしまった。今もってどっちの写真なのか分からない。もう一度両方の場所に行くしかない。行ってもたくさん撮りすぎたので、どの場所か分からないのだが・・・。

冨澤 博、このエピソードだけ聞くと、ちょっとズッコケたいかにも冴えない独り者の男のようだが、顔だけ見ると彫りが深くなかなか甘いマスクをしている。もちろん、そんな自惚れたことを平気で思っているわけではない。来月で41になるが、今まで生きてきて何度も「いい顔している」とか「俳優のY.Tに似ている」とか言われたことがあるからだ。まあ、確かに自分でもそんなに悪くはないとは思っているのだけれど・・・。国立の工科大を卒業してずっとエンジニアの仕事をしている。海外にも支社がある大手の企業である。当然、給料もいい。ハーレーを新車で2台も買い替えるぐらいどうってことないのである。住んでいるのも品川のデザイナーズマンションだし、天気のいい日にはスカイツリーも見えるのだ。条件だけ見れば申し分ないのだ。そう、いないのは彼女だけである。もちろん結婚を誓い合った幼馴染の婚約者がいるなんて話も聞いたことがないのである。

(今日は灯台をメインに写真を撮ろう。なんかいい絵が撮れそうな気がする。)

のん気である。プロのカメラマンにでもなったつもりなんである。嫁さんがほしいなんてちっとも考えていないのだ。4歳年下の弟は25歳で結婚して今は子供が3人もいる。嫁はJAの職場で知り合った地元の女の子だ。実家の両親と嫁と子供とみんなで仲良く暮らしている。典型的な田舎の風景だ。博が実家に帰っても居場所がない。いや、居場所はあっても居心地が悪い。もちろん最近はあまり実家に帰ることもないが・・・。さすがに正月だけは顔を出すのだが、普段は会わない親戚までやって来るので余計に居心地は悪い。「博君も、いくつになったんだっげが?そろそろ孫の顔でも見せで親父ば安心さしちゃれや。」って必ず言われるに決まっているのだ。その話が出る度に酒が飲めない博は、いつも無理をして日本酒を飲んで寝たふりをすることになるのだ。実際に具合が悪くなって本当に寝てしまうのだが・・・。

a0001_003373

博は房総半島から見る海が一番好きだった。

(日本海は女の海で、太平洋は男の海だなあ。)

などと、とても口に出して言うのが恥ずかしいような言葉を平気で心の中でつぶやいているのだ。

つづく

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
九州・福岡の結婚相談所 Angel Rord
http://www.angelroad-co.com/
住所:福岡市博多区博多駅東1丁目12番5号
博多大島ビル2階
TEL:092-292-3339 FAX:092-292-3336
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

あなたを待っている運命の人が・・・

こんにちは。

福岡県の結婚相談所 エンジェルロード の石松恵子です。

 

この世に誕生し、「仕事(職)」を持つことと、「結婚」することは、人生の二大イベントと言われています。

人間が成長し、社会から認められて一人前と見なされるためには、仕事を持ち、結婚をすることが必要です。「仕事を持って家庭を持って一人前」と昔から言われますが、今の時代も変わっていません。

けれども、その二大イベントをクリアするために、意識して「活動」が必要になったのは、長い歴史の中でも最近です。「就活」と言われるようになったのは1990年代に入ってバブル崩壊後のここ20年ぐらい。「婚活」は5年くらいです。

昔は職業の選択などなく、家業を継ぎ、親が決めた相手と結婚する。何も考えなくても仕事と結婚はクリアできていたのです。今の近代社会、職業選択の自由、結婚の自由がでてきたのです。すなわち、成長したら、自分で職を決め、結婚相手を決める必要があります。

1990年後、男女雇用均等法により女性の就職戦線への加わり、バブル崩壊後は求人も減り就職氷河期となり、もう待っていてもよい就職先は来ない時代になりました。
結婚も親の世代、昭和の時代までは、自分の思ったタイミングでみんな一斉に大体同じ年齢くらい、20代半ばで自然にできていたのが、昨今では「晩婚化」「非婚化」「できちゃった婚」「少子化」などといわれるように、結婚年齢もばらつき始め、結婚をしたくてもできなかったという非婚者が増え、一方で20代前半、あるいは10代でできちゃった婚も増えています。

今、就職をするのに「就活」があるように、結婚をするのに「婚活」が必要な時代になりました。待っていても結婚が難しい時代。自分で相手を探し、つき合い、決断しないと結婚にいたらない時代に生きている世代は「就職」「結婚」も、一人前になるには全てにおいて大変です。

 

しかし・・・成功する婚活はあります!

エンジェルロードでは、いくつかのヒントをお教えしています。

ご入会を頂いた方々に、1年以内に婚活を成功させるヒントとなる『婚活の心得』冊子を差し上げています。

相談はもちろん無料、ご相談後の無理な勧誘や電話でのセールスはしていません。

ご納得を頂いてからのサービス開始となりますので、安心して一度、ご来店ください。

af0060000737

1年以内の結婚を目指すならエンジェルロードへ

エンジェルロードではご相談は無料。

ご相談後の無理な勧誘や電話でのセールスは一切しておりません。

安心して一度、ご来店ください。ご予約制となっておりまので、ご連絡お待ちしています。

結婚につながる確かな出会い。

婚活維新。 新しいかたちのコンカツ始めよう!

博多駅筑紫口から徒歩1分、博多大島ビル2F(1Fは日産レンタカーさん)です。

tel 092-292-3339

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
九州・福岡の結婚相談所 Angel Rord
http://www.angelroad-co.com/
住所:福岡市博多区博多駅東1丁目12番5号
博多大島ビル2階
TEL:092-292-3339 FAX:092-292-3336
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

エンジェルさん、こんにちは。エンジェルおじさんの婚活ブログ小説 連載7回目

《前回までのあらすじ・・・酔っぱらった会社の部下の由美を迎えに、勝木が待つレストランへ向かった圭子は、結婚について問われて・・・。》

「あのなあ、よく聞けよ。結婚するのはお互いに愛し合って一緒に居たいと思うからだろ。好きで、好きでたまらない人と一緒にいたら抱きしめたいと思うだろ?そして肌を重ねたい、触りたい、キスしたい、お互いに気持ち良くなりたいって思うだろ。好きな人が気持ちいい顔をしていたら嬉しくなるだろ?もっともっと喜ばしてやりたいって思うだろ。じゃあ手っ取り早い喜ばせ方はあれしかない。結婚したらいつでも好きな時に抱き合える・・・。だから結婚するんだよ。」

「先生!そんなの暴論です!おかしいです!変です!じゃあ、結婚するのは“それだけ”の為だけということですか!」

ついつい圭子は声を張り上げていた。気が付けばあっという間にワインを4杯も立て続けに飲んでいる。

「コラ!ちょっと声を抑えろ!お前は学級委員長か!ったく!」

「もちろん、それだけの為に人は結婚するんじゃない。そんなことは当たり前だ。結婚というのは、お互いに愛し合っていたら片時も離れずに、ずっと傍にいれる一番の手段だからだ。傍にいたら相手を触ることが出来る。触ることで人は安心するんだな。これは人だけじゃない、犬でも猫でもそうだろ?撫でてやってる時は嬉しそうな顔してるよ。人間は目の前にいる人を触って確かめることで、相手も自分も生きていることが実感出来る。相手の胸の鼓動や、体温や汗を感じることでますます人は生きていると強く思う。それをいつでも体感するためには一緒に暮さねばならない。いつでもすぐに触れる態勢を取っておかねばならんからな。だから結婚するのさ。・・・・・まあ、ちょこちょこ触っているうちにムラムラしてくるから結局はやっちまうんだがな。ワハハ!」

「もう、何ですかそれ!変な理論ですね。」

いつもこれだ。真剣に聞こうと思うと、茶化されてしまう。最後はわかったような、わからないような話で煙にまかれている。おまけに、勝木は脚本を書いているだけあって、役者さながらにおしゃべりがうまい。抑揚をつけたり、間を取ったり、ギョロ目で見つめたり。いつの間にか話に引き込まれてしまう。

「確かに先生の言うことも一理あるような気もしますね。」

少し考えてから圭子は口を開いた。いつのまにか勝木の目から逃げられない自分がそこにいた。(すこし酔ってるのかしら。)

「そうだろう?だがな、俺は最近になってこれは間違っていることに気が付いた。」

「え?どういうことですか?」

「これは結婚してないお前さんに言うのは気が引けるが・・・。まあいいか。実はあんなに毎日触って生きていることを確かめたかった女房が、1年もしないうちに触りたくなくなったんだよ!もちろん女房も触ってこなくなったがな!その代り違う女の子を触りたくなっちゃったんだよ。だから、いろんな女と結婚しなきゃならなくなった!ワッハッハ!」

「・・・・・はあ~?!」

真面目に聞いていた自分がまた情けなくなる。この嬉しそうに話している姿は、茂木編集長とちっとも変らない。まだ見た目は勝木の方がましな方だが、中年のオヤジタレントで“日本一いいかげんな男”としてTVに出ているコメディアンと重なるときがある。笑い方もギョロ目のところもそっくりだ。

遥か昔に一度、勝木が結婚したというのは嘘ではないのだろう。勝木が結婚していたということを改めて想像したら圭子はまたおかしくなってきた。いったいどんな奥さんだったのだろう・・・。当時はまだ本が売れなくてヒモのような生活をしていたと編集長に聞いたことがある。いつ別れたのかは知らないが、勝木の気ままな独身生活はもうかなり長くなるはずだ。

a0002_010038

(結婚は何のためにするんだ?って偉そうに!よく考えたら先生だって結婚に失敗してるんじゃない!)

5杯目のワイングラスを飲み干したところで、圭子は席を立った。前にも紗子との酒のエピソードでもあったように、圭子は酒が強い。父も母も全くの下戸だというのに。亡くなった母方の祖父がかなりの酒豪だったらしい。「お前はお酒が強いのと頑固なところは、おじいちゃんの血を引いてるのよ」と常々、母が言っていたのを思い出した。

「じゃあ、先生。そろそろ失礼します。どうも御馳走様でした。原稿はちゃんと私が責任を持ってお預かりします。」

「おう!またな!俺は一段落したんで、明日からしばらくタイに行って来るよ。お土産買ってきてやるから、楽しみにしてろよ!」

「はい、よろしくお願いします。」

どうせタイには誰か女でも連れて行くのだろうが、そこで掘り下げるとまた話が長くなりそうなので切り上げることにした。圭子は外に出てタクシーを拾おうと考えたが、またさっきのような無愛想な運転手だったら嫌だなあとふと思った。

「おい、この娘もちゃんと連れて帰れよ!じゃないと俺が家に連れてくぞ!ハハハ。」

「どうぞ、連れてってもらってもかまいません。お好きなようにして下さい。」

「コラコラ、冗談じゃないぞ。俺はこんなションベン臭いガキは相手にしないんだ。女は40過ぎてからが一番味が出てくるんだよ。そう、お前さんぐらいがちょうど食べごろなんだ。ハハハ。」

「何べんも言いますが私はまだ38です。念のため。」(これでこのセリフは今日3回目だ。)

やっぱり今日は少し酔いが回ってきたのかもしれない。ふらつきながらも半分寝ている由美を抱きかかえた。

「松本さん!しっかりしなさい!起きなさい!帰るわよ。」

「う、う~ん。」

由美を引きずるようにして店の外へ連れ出し、タクシーへ放り込む。電話して会社の前で待たせていた営業部の後輩の男に、由美と原稿を預けた。この男はいつか給湯室で私の悪口を言いながら由美を慰めていたやつだ。ちょうどいい。また、後で何か陰口を叩こうがかまうものか。

「お疲れさん、まず勝木先生の原稿を編集長のところに届けて!それから松本さんの酔いを覚まして、ちゃんと家まで送ってあげてね!じゃ、さよなら!」

「え!兵頭さん!ちょっと待って!」

後ろで男が叫んでいるのが見えたが、そのままタクシーを走らせた。(今日はもう疲れたから、このままタクシーで帰ろう。)運転手に行先だけ告げると、圭子は目をつむった。今度こそマンションに帰って、一人で冷えたビールを飲むんだ。そういえばハイボールやらワインばっかりでろくなものを食べていない。冷奴に冷やしトマト、マヨネーズを付けて食べなきゃ!まあ、冷奴もトマトもそのまま皿に盛るだけだから、ろくなものに変わりはないか。

「ふう。」

圭子は自分でも分かるほどお酒の匂いの溜息をついた。(本当に今日は、疲れたわ・・・。)

「お客さん、飲み会でしたか?いい匂いさせますねえ!やっぱこの季節はビールですか?」

「・・・・・そうね。」

「先に降ろしたお嬢さんもけっこう飲んでましたなあ!」

「・・・・・まあね。」

こんな時に限って、運転手がうるさくしゃべりかけてくる。圭子はええ、とかまあとか適当に頷いて寝たふりをすることに決めた。そういえば、さっきの無愛想な運転手も逆に何かあったのかもしれない。私を乗せる前に、乗車した客がとても横着な客でしかもワンメーターぐらいの距離だったりして。しかも、そんな客がずっと続いていたら・・・。本当はこの運転手さんみたいに、普段はよくしゃべる人なのかも。人間ってちょっとしたことで、ハイになったりブルーになったりするものだから・・・。これも、勝木先生が言ってたことだわ。そんなことをつらつら考えながらも、今度だけは念のためにタクシー会社と運転手の名前を憶えておこうと薄目で確かめるのだった。

(東光タクシー、前田 明さんね。マエダ アキラ・・・。マエダアキラか・・・。マエダアキラって確かプロレスラーがいたわよね。あれは字が違ったっけ。前田日明って書くんじゃなかったっけ?なんで日明って書いてアキラって読むのかしら。・・・・そういえば前田日明ってもう引退したのかしら・・・・・・。)

「・・・・・・・・・・・・。」

「お客さん!着きましたよ!」

「・・・・・・・・・・・・。」

「お客さん!起きて!」

「あ、ハイ!」

慌てて圭子は飛び起きた。まだまだ、圭子の夜は終わらないのだった。

次回 「冨澤 博の場合」 へつづく

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
九州・福岡の結婚相談所 Angel Rord
http://www.angelroad-co.com/
住所:福岡市博多区博多駅東1丁目12番5号
博多大島ビル2階
TEL:092-292-3339 FAX:092-292-3336
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「3つの“ing”」と「3つの“Cha”」

こんにちは。

福岡県の結婚相談所 エンジェルロード の石松恵子です。

婚活で成功する人を見ていると、「私はこの期間で婚活を成功させる!」という目標を決めて臨む人が多いように感じます。実際は、エンジェルロードに入会され、その後3ヶ月間で出会いをされた方の中から最終的にパートナーが決まるという方が多いように見受けられます。

「まだまだ、もっと理想的な人がいるはず」なんて思う「まだある病」にかかってしまうと、それ以上引っ張って活動しても、なかなか結婚が決まらない確率の方が高くなってしまう事に…。「あの時紹介された人にすればよかった」とかね。

あとはやっぱり、「結婚したい」という漠然とした意識の方より、「パートナーがほしい」という方の成婚率は高いように思います。より結婚をパートナーを明確に具体化してるし・・・結局は意識の問題かなと思われます。

恋愛、恋を叶える「3つの“ing”」

Feeling(フィーリング)、Happening(ハプニング)、Timing(タイミング)で「3つの“ing”」。

3つの「ing」は有名ですよね。

それと結婚を決める「3つの“Cha”」です。

Chance(機会)、Challenge(挑戦)、Change(変化)。

■フィーリング

スタイル、職業、趣味などが「好みのタイプ」にピッタリだったとしても、必ずふたりがうまくいくわけではありません。価値観、ノリ、波長など、目には見えないものにこそ、恋の成就は決定付けられるのです。この目に見えないふたりの相性、それこそがフィーリングです。

■ハプニング

 ある程度仕掛けをすることで、自ら作り出すことができるのが、ハプニングの特性でもあります。たとえば、リサーチして奇遇や偶然を装う。知らないふりやうっかりしたふりをする。計算してハメをはずしてみる…。そんなハプニングが、次のステップに進むためのタイミングを生み出すのです。

■タイミング

 タイミングを逃すとは「時を逃す」こと。時は流れていくものであり、その時という瞬間は人生で一度きり。ですから、「この時を逃したら最後」。常にそう心がけておくことが、結ばれるタイミングをつかむ最大のポイントになります。

「あの人とのフィーリング」「ふたりに訪れるハプニング」、そして「結ばれるためのタイミング」。ふたりの恋の行方は…恋を叶えて、ちょっと早いですが、クリスマスや年越しと素敵な12月、2014年を迎えられると素敵ですよね。

また、将来をともに過ごすパートナーと出会う「機会」を積極的に求めること、結婚という理想に向かって行動し「挑む」こと、理想のパートナーのため自分を磨いてそれまでの自分から「変わる」こと、「3つの“Cha”」はそのまま≪婚活≫にも当てはまるのではないでしょうか。

あなたは今、恋したいですか? パートナーに恵まれてすぐにでも結婚したいですか?

人間的にも大きく成長できる「婚活」を通じて、理想の恋愛・結婚をつかんでほしいですね。

04

1年以内の結婚を目指すならエンジェルロードへ

エンジェルロードではご相談は無料。

ご相談後の無理な勧誘や電話でのセールスは一切しておりません。

安心して一度、ご来店ください。ご予約制となっておりまので、ご連絡お待ちしています。

結婚につながる確かな出会い。

婚活維新。 新しいかたちのコンカツ始めよう!

博多駅筑紫口から徒歩1分、博多大島ビル2F(1Fは日産レンタカーさん)です。

tel 092-292-3339

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
九州・福岡の結婚相談所 Angel Rord
http://www.angelroad-co.com/
住所:福岡市博多区博多駅東1丁目12番5号
博多大島ビル2階
TEL:092-292-3339 FAX:092-292-3336
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇